半年前の東京五輪・パラリンピック、コロナ禍の中で自らを磨き続けたアスリートたちの「成功の物語」を連日、私たちは見た。

そして北京五輪。

連日の「敗者の物語」が胸に刺さる。

 

「歓喜」と「悔恨」

それもオリンピック。

 

冬季競技は道具があってこそ成立するものばかり。

多くの競技が北半球の限られた地域で親しまれていて、主流は欧州のアスリートたちとなる。そんな中で日本選手が表彰台に立つ姿は、夏季大会と比べて、ひと味、違う。

 

白人の野に立つ、有色人種。

 

1998年長野オリンピック。

フィギュアスケートでフランスの黒人女子選手、スルヤ・ボナリーがホワイトリングで禁止されていたバックフリップを試みてから、気がつけば、四半世紀が過ぎた。