ボクシング井上尚弥のタイトルマッチは地上波で放送されなかった。中止になってしまったが村田諒太とゴロフキンの戦いも地上波放送の予定はなかった。ふたりの試合はこれまでフジテレビが中継をしてきた。
日本のテレビ放送のボクシング視聴率第1位は1966年5月31日のファイティング原田の世界タイトルマッチで視聴率63.7%。全てのテレビ視聴率でも第5位である。全体の第8位もファイティング原田の世界タイトルマッチで60.4%。共にフジテレビの中継だった。
サッカーW杯最終予選のテレビ放送がなくなり、女子ゴルフ国内ツアーもテレビ中継が消滅寸前。次はプロ野球日本シリーズか、そんな囁きが聞こえてくる。
スポーツ中継は大きな転換点に来ている。
コロナの影響で取材人数や、エリア制限なども様変わりをして、代表取材が主流となった。「密着取材」は、ごく希なものとなった。
選手の素顔や、本音、熾烈な最終予選、劇的ウィニングパット、念願の王者統一戦等など、「お茶の間のチャンピオン」だったテレビの番組の内容激変が始まっている。
1963年 東京五輪をきっかけに娯楽の王座は映画からテレビへと移った。
2021年 東京五輪をきっかけに王座はテレビからネットへと移動中・・・。